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更新日:2022年8月4日
「覚醒剤取締法」では、一般名メタンフェタミン、アンフェタミン及びその塩類並びにこれらを含有する物を「覚醒剤」として規制の対象としています。
覚醒剤は、麻黄(マオウ)という植物から抽出されたエフェドリン等を原料として、化学的に合成して製造され、形状は白色の粉末状又は無色透明の結晶で、無臭でやや苦みがあり、俗に「シャブ」「s(エス)」「スピード」等と呼ばれています。
我が国で乱用されている覚醒剤は、そのほとんどが海外から密輸入されたもので、その背後には覚醒剤の密売を最大の資金源にする暴力団が深く関与しています。
覚醒剤には神経を興奮させる作用があり、使用すると眠気や疲労感がなくなり、頭が冴えたような感覚になります。しかし、そのような効果も数時間できれ、その後は激しい脱力感、疲労感、倦怠感に襲われます。
乱用を続けると、過度の睡眠不足と食欲減退により身体が衰弱するほか、壁のしみが人の顔に見える、いつもみんなが自分の悪口を言っている、警察に追われている、だれかに命をねらわれているなどの幻覚や妄想が現れ、時には錯乱状態になって、発作的に他人に暴行を加えたりすることがあります。
また、急性中毒になると、全身けいれんを起こし、意識を失い、最後には脳出血により死亡する場合もあります。
覚醒剤原料エフェドリンを含有する麻黄(マオウ)
ビニール袋に小分けされた覚醒剤
情報発信元
組織犯罪対策第一課
電話:048-832-0110(代表)