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更新日:2023年11月8日
高齢運転者による交通事故対策の一環として衝突被害軽減ブレーキ(「自動ブレーキ」)やペダル踏み間違い急発進抑制装置などの安全技術を活用した、一定の運転支援機能を備えた車両のことをいいます。
近年、交通死亡事故件数全体に占める高齢運転者の割合は増加しています。
年齢とともに視野が狭くなる、筋力が低下するといった身体機能の変化がみられるようになり、アクセルとブレーキの踏み替えが上手くいかず、ペダルの踏み間違いリスクが生じ、工作物衝突や路外逸脱などの車両単独事故の割合が高くなります。
寄居警察署管内で、令和2年中に発生した交通事故についても、事故原因者の年齢別で65歳以上の運転者が約3割と全年齢の中で最も高い結果となりました。
また、国道140号線などの幹線道路での追突事故が事故原因の多くをしめ、駐車場内で駐車車両に衝突する事故もみられます。
これらの事故ケースについて、事故の発生防止・被害軽減のために開発された「先進安全技術」があります。
車載レーダーやカメラにより前方の車両や歩行者を検知し、衝突の可能性がある場合には、運転者に対して警報します。
さらに衝突の可能性が高い場合には、自動ブレーキが作動します。
停止時や低走行時に、車載レーダー等が前方や後方の壁や車両を検知している状態でアクセルを踏み込んだ場合には、エンジンが出力を抑える等により、急加速を防止します。
車載カメラにより道路上の車線を検知し、車線からはみ出そうになった場合やはみ出した場合には、運転者に対して警報します。
前方の先行車や対向車等を検知し、ハイビームとロービームを自動的に切り替える自動切替型前照灯、ハイビーム照射範囲のうち当該車両エリアのみを部分的に滅光する自動防眩型前照灯のほか、配光可変型前照灯があります。
先進安全技術は、運転者の安全運転を支援しますが、事故を完全に防ぐものではありません。
サポカー・サポカーSに搭載されている先進安全技術は、交通事故の防止や被害の軽減に役立ちますが、こちらの技術も万能ではなく、条件によっては装置が作動しない場合もあります。
装置の機能を過信せず、引き続き安全運転を心がけていただきますようお願いします。
運転に際して「大丈夫だろう」という過信が事故のもとです。
安全だろうという思いこみが周囲の状況確認や危険の察知をおろそかにして思わぬ事故を引き起こすかもしれません。
運転適性診断等で自身の運転適性を知ることで、気が付かなかった事故の可能性が見つかります。さらに、運転危険予測トレーニングを行い、安全運転へつなげましょう。
情報発信元
寄居警察署
電話:048-581-0110