悲しい水の事故を防ぐために
夏は「川、プールなど」における「水遊び、水泳」が楽しい時期となりますが、これに伴い水の事故も多く発生しています。特に、子供たちの事故が多い傾向があります。
悲しい水の事故を防ぎ、楽しい夏を過ごすためにも、基本的なルールを守りましょう。
埼玉県内の水難発生状況(過去5年間・夏期7~8月)
埼玉県内での水難は、川やプールで遊ぶ機会が多くなる7~8月に多い傾向があります。
毎年、死亡事案も発生しており、5年間(7~8月)で21人もの方が亡くなっています。

YouTube動画「川の危険ポイント」「ライフジャケットの着用」
川のレジャーを子供たちに安全に楽しんでもらうことを目的として、
水難事故防止啓発動画を日本赤十字社埼玉県支部に協力し作成しました。
川などで遊ぶ前に、ご家族で動画を見て安全について学びましょう。
※右の二次元コードからYouTubeに繋がります。→
過去5年間(7~8月)における水難の特徴
- 水遊びでの水難が全体の4分の1以上を占める。
- 10代の水難者が全体の4分の1以上を占める。

- 川での発生が8割以上を占める。
- 飲酒して遊泳すると溺れやすい。
- 親が子供から目を離すと溺れやすい。
水で遊ぶときの基本的なルール
- 遊泳禁止場所や危険な場所では遊泳しない。

- 保護者は子供から目を離さない。
- 水辺では小さい子供だけでは遊ばせない。
- 遊泳、ボート遊び等で河川に入る場合、救命胴衣(ライフジャケット)を着用する。
- 飲酒、体調不良時は遊泳、水遊びをしない。
- 増水時は川に近づかない。
- 水難事故を見たら、すぐに警察(110番)消防(119番)へ通報する。
魚釣りを楽しむ際の基本的なルール
- 増水した河川や沢には近づかない。

- 天気予報を確認し、水位の変化に注意する。
- ライフジャケットを着用し、万が一に備える。
- 河川敷や岩場は滑りやすいので注意する。
- 渓流釣りで山に入る際は、登山届を提出する。
渓流釣りで山に入る際は、登山届を提出し、
十分な装備と時間のある行動をとりましょう。
※次の二次元コードから登山届が提出できます。→
荒川(長瀞)における水難防止
夏期、長瀞の荒川河川敷には多くのレジャー客が訪れますが、この区域は急流箇所が多く、例年多くの水難事故が発生します。事前に、急流河川の危険性をよく認識しましょう。また、秩父警察署では、ラフトパトロール活動を行い、水難防止を呼び掛けています。

急流河川の危険性
1.流れの速さや動水圧による危険
- 岸からは水面が穏やかに見えても、流れは速く動水圧(流水中の圧力)は強いため、岸にたどり着けず、流されて溺れることがあります。
- 水深が浅くても、水中の岩に足が挟まれて溺れることがあります。
- 水中の岩に体が張り付き、又は岩の下に引き込まれて溺れることがあります。
2.危険箇所が多く流れが複雑
- 瀬(流れが速く水深が浅い場所)、岩、地形などにより、複雑な流れ(渦や噴流など)で体が水中に引き込まれることがあります。
- 水流が落ち込む場所では、体が捕捉され脱出困難になることがあります。
- 浅瀬から急に2メートル以上の深みになる所もあります。
3.事故の発見が遅れる可能性
- 溺れたり流されたりした場合、発見が遅れる可能性があります。
(監視員やパトロール員は、全ての場所に常にいる訳ではありません。)
4.増水時の認識不足
- 雨天後等の増水に気付かずに入水し、濁流に飲まれてしまう方がいます。

増水時の状況